朝4時半。空気はひんやりと静まり返っていて、セミの声もまだ眠たそう。
そんな時間に、私はそっと庭に出ました。
本日のお務めは――「草刈り」!
そう、ついにニンニク畑の準備に取りかかったわけです。
かつて庭を見て呆然とした自分とはもう違う。
軍手も長靴も揃え、気持ちも「よし、やるぞ」と整いました。
シャベル片手に、まずは一株めの雑草を「よいしょ」と抜く。
これが意外と気持ちよくて、「ほほう、悪くない」と思ったのも束の間――
いやはや、雑草とはなんとも根性のある奴らでしてね。
抜いても抜いても終わらぬ雑草地獄。
「こいつら、夜な夜なまた生えてきてるんじゃなかろうか…」
そんなことを考えていたら、あっという間に一時間経過。
気づけばもう汗が滲んできました。まだ朝6時にもならないというのに。
そして7時過ぎ――
ふと見ると、息子が眠たげな顔で庭に登場。
「庭いじってんの?」「何時からやってるの?」「俺も少しやろうかな」
……ん? 今なんと?
庭仕事に“自ら”名乗り出るなど、我が息子に限ってあり得ないと思っていたのですが――
これはもしや、ニンニクの魔力?
どうやら彼も、何か感じるところがあったようです。
スコップでごっそりと根の深い植物を掘り起こす彼と、細かい草をひたすら抜く私。
途中、「ダンゴ虫めっちゃいるな」「ビニール出てきたぞ」なんて小学生のような会話を挟みながら、少しずつ庭がきれいになっていくのを感じる。
「ちょっと休もうか」と言えば、息子は真顔で「今やらないと暑くなるでしょ」ときた。
ふむ、自然相手の仕事というのは、こうして人の感覚を変えていくものなのだなと実感しました。
そして、ついに――午前8時を回ったところで、
ニンニク畑予定地、草刈り完了!
▼作業前の庭
(※草で覆われて緑のジャングル状態)


▼作業後の庭
(※スッキリと土が顔を出しています)


庭木の根元も手を入れたおかげで風通しがよくなり、陽の光も入りやすくなりました。
片づけを終えた息子は、その後どこかへ出かけてしまいましたが、今日ばかりは感謝しかありません。
彼の協力がなければ、この草の海とまだ格闘していたことでしょう。
ちなみに、ニンニク栽培の本を探して書店を数軒回ったのですが――
どこにも無い。全く無い。こんなに家庭菜園ブームなのに…と嘆きました。ネットショップで注文するしかなさそうです、息子からはアマゾンで注文すれば良いと言われていたのですが…。言うこと聞いていれば良かった…。
コメント