NHK大河ドラマ『光る君へ』で主人公・紫式部(まひろ)役を務める女優・橋本愛さんの演技が、放送のたびにX(旧Twitter)をはじめとするSNSで大きな反響を呼んでいます。従来のイメージを覆す人間味あふれるキャラクター造形に、「共感できる」「引き込まれる」といった絶賛の声が上がる一方、戸惑いの声も見られます。なぜ今、彼女の演じる紫式部がこれほどまでにネットユーザーの心を掴み、議論を巻き起こしているのでしょうか。その背景とネットの反応を深掘りします。
俳優・橋本愛が挑む、新たな紫式部像
2024年1月から放送が開始されたNHK大河ドラマ第63作『光る君へ』。平安時代中期を舞台に、のちに『源氏物語』を執筆する紫式部(まひろ)の生涯を描く物語です。
主人公・紫式部を演じるのが、実力派俳優として知られる橋本愛さんです。これまで紫式部といえば、冷静沈着で知的な女流作家というパブリックイメージが一般的でした。しかし、本作で橋本さんが演じるのは、学問への情熱を内に秘めながらも、身分違いの恋に悩み、社会の理不尽に葛藤する、等身大のひとりの女性としての姿です。
この繊細かつ情熱的な新しい紫式部像が、橋本さんの卓越した演技力によって見事に表現され、視聴者の間で大きな話題となっているのです。
ネットの反応:「目の演技がすごい」「共感しかない」絶賛と議論の声
毎週日曜日の放送後、SNS上には橋本さんの演技に対する様々な感想が溢れます。その主な反応をまとめました。
賞賛・共感の声
最も多く見られるのが、その繊細な表現力に対する絶賛の声です。
「ネット上では、『橋本愛さんの目の演技がすごい。セリフがなくても、まひろの心の揺れ動きが痛いほど伝わってくる』『内に秘めた情熱や知性、そしてやるせなさが表情から滲み出ていて、完全に引き込まれた』といった声が多数挙がっています。」
また、人間味あふれるキャラクター造形に共感する意見も目立ちます。
「『これまでで一番好きな紫式部かもしれない。天才作家ではなく、必死に生きる一人の女性として共感しかない』『平安時代の女性の生きづらさや葛藤がリアルに感じられて、毎週感情移入してしまう』など、歴史上の偉人としてではなく、身近な存在としてキャラクターを捉える視聴者が多いようです。」
賛否両論と活発な議論
一方で、従来のイメージとのギャップに戸惑う声も一部で見られます。
「『もっとクールでミステリアスなイメージだったので、少し感情的すぎるように感じる』『大河ドラマの主役としては少し地味では?』といった意見も見受けられます。」
しかし、こうした賛否両論があること自体が、ドラマへの注目度の高さを物語っています。SNSでは、「そもそも紫式部の正確な人柄なんて誰にも分からないのだから、この新しい解釈は素晴らしい挑戦だ」「この葛藤があるからこそ、後の『源氏物語』執筆に繋がる説得力が生まれる」といった、作品の意図を考察する深い議論にまで発展しています。
まとめ:時代が求めるヒーロー像と橋本愛の挑戦
今回、橋本愛さんが演じる紫式部がこれほどまでに話題を呼んでいるのは、彼女の演技力が素晴らしいことはもちろん、そのキャラクター造形が「完璧な偉人」ではなく「葛藤する個人」を描いている点にあると考えられます。多様な価値観が認められる現代において、視聴者は歴史上の人物にも完全無欠のヒーロー像ではなく、共感できる人間的な魅力を求めているのかもしれません。
『あまちゃん』での鮮烈なブレイクから10年以上が経ち、日本を代表する俳優へと成長を遂げた橋本愛さん。大河ドラマの主演という大役で、歴史上の人物に新たな息吹を吹き込むという挑戦は、多くの視聴者の心を動かしています。
物語はまだ中盤。今後、まひろが様々な経験を経て、いかにして世界的な傑作『源氏物語』を生み出すに至るのか。橋本さんが演じる紫式部の成長と物語の展開から、ますます目が離せません。

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