年末の風物詩として親しまれてきたTBSのスポーツエンターテインメント番組『SASUKE』。近年、この「サスケ」が放送や関連ニュースのたびにX(旧Twitter)のトレンドを独占し、ネット上で圧倒的な盛り上がりを見せています。かつては一部の熱狂的なファンに支えられていた番組が、なぜ今、ネットトレンドに敏感な若年層をも巻き込む巨大なコンテンツへと進化しているのでしょうか。その背景には、驚きの国際的展開と、SNS時代ならではの視聴スタイルの変化がありました。
日本のテレビ番組として1997年に放送を開始した『SASUKE』は、一般人やアスリートが過酷な障害物コースに挑む姿を描いてきました。現在、この「サスケ」を取り巻く状況は国内外で大きく変化しています。
一つは、世界的なスポーツとしての認知です。海外では『Ninja Warrior(ニンジャ・ウォリアー)』の名称で番組が大ヒットを記録。さらに、2028年ロサンゼルスオリンピックの「近代五種(フェンシング、水泳、馬術、レーザーランで争う競技)」において、馬術に代わる新種目として『SASUKE』形式の障害物レースが採用されることが決定しました。日本のバラエティ企画が五輪競技になるという、歴史的な快挙を成し遂げたのです。
もう一つは、出場者の多様化です。初期から番組を支える山田勝己氏や長野誠氏ら「SASUKEオールスターズ」などのレジェンド選手に加え、近年はSnow Manの岩本照氏をはじめとする人気アイドル、さらにはトップYouTuberやVTuberといった、SNSで絶大な影響力を持つ層が続々と参戦しています。これが新たなファン層を開拓する大きな要因となっています。
X(旧Twitter)上では、関連ニュースが報じられるたびに多種多様な反応が飛び交い、トレンドワードの上位を「サスケ」関連が独占します。ネット上では、主に以下のような声が挙がっています。
1. 歴史的快挙への驚きと称賛
五輪種目化というニュースに対しては、「日本のバラエティ番組がオリンピック種目になるなんて信じられない」「山田勝己の情熱が世界に届いた」と、長年番組を見守ってきたファンからの感動や称賛の声が多く見受けられます。
2. 「推し」への熱狂的な応援
アイドルやインフルエンサーの参戦に対しては、「〇〇くん、第1ステージクリアおめでとう!」「忙しい合間を縫ってのトレーニングの成果に涙が出た」など、ファンからの熱いポストがタイムラインを埋め尽くします。推しの挑戦をリアルタイムで見守り、SNSで応援を共有する「推し活」の場として機能していることがわかります。
3. 独自のミームと大喜利的な盛り上がり
お馴染みの「魔のエリア」である「そり立つ壁」や、名物実況フレーズを引用したネットミームも健在です。Xでは、「今年のサスケ、実質アベンジャーズじゃん」「俺も明日からそり立つ壁(困難な仕事)を越えるつもりで出社する」といった大喜利的な投稿も多く見られ、一種の「ネットのお祭り」として定着しています。
「サスケ」が今もなおSNSで話題になり続ける理由は、単なる身体能力の競い合いにとどまらず、挑戦者たちの人間ドラマや、レジェンドから新世代への「継承」というエモーショナルな物語が存在するからです。そこに「推し活文化」や「五輪競技化」という新たな要素が加わることで、視聴者はテレビを見るだけでなく、SNSでリアルタイムに感情を共有する参加型の体験を楽しんでいます。
今後、ロサンゼルスオリンピックに向けて、「サスケ」の注目度は国際的にもさらに高まっていくことは間違いありません。日本のエンターテインメントが世界基準のスポーツへと昇華していくその軌跡に、引き続きネット上の熱い視線が注がれそうです。

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