フリーアナウンサーの宮根誠司氏が、司会を務める情報番組での発言をきっかけに、X(旧Twitter)上で大きな注目を集めています。東京都知事選への出馬を表明した蓮舫氏に関する踏み込んだ物言いが、「よく言った」という称賛と「やりすぎだ」という批判を呼び、ネット上で激しい議論が巻き起こっています。
発端は『ミヤネ屋』での「事前運動」指摘
話題となっているのは、2024年6月12日に放送された読売テレビ・日本テレビ系の『情報ライブ ミヤネ屋』での一幕です。
番組では、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明している蓮舫参議院議員の事務所開きについて特集。VTRでは、蓮舫氏が支援者らを前に「この夏、必ず次のステージに押し上げていただきたい」などと呼びかける様子が放映されました。
このVTRを受け、司会の宮根氏は「どう見ても事前運動にしか見えないんですけども」「僕はアウトだと思うんですけどね」と、公職選挙法で禁止されている「事前運動」にあたるのではないかと強く指摘。さらに、「これ、テレビで流していいんですかね?」「普通に考えたらアウトですけどね」と、強い口調で自身の見解を繰り返しました。
公職選挙法では、選挙の告示日より前に特定の候補者への投票を呼びかけるなどの選挙運動を「事前運動」として原則禁止しています。宮根氏の発言は、この法律に抵触する可能性を断定的に指摘したものでした。
ネットの反応:「忖度なし」か「越権行為」か
この宮根氏の踏み込んだ発言に対し、XなどのSNSでは瞬く間に賛否両論が噴出しました。
【賛成・支持派の意見】
まず、宮根氏の姿勢を支持する声が数多く上がりました。
「ネット上では『視聴者が感じていたモヤモヤを代弁してくれた』『他のメディアが言えないことをズバッと言うのはすごい』といった称賛の声が相次いでいます。」
また、「これぞジャーナリズム。忖度しない姿勢は評価できる」「大手メディアが及び腰な中、よくぞ切り込んだ」など、権力におもねらないメディアの姿勢として評価する意見も見られました。
【反対・批判派の意見】
一方で、その手法や表現の強さには批判や懸念の声も多数寄せられています。
「ネット上では『専門家でもないキャスターが「アウト」と断定するのは越権行為ではないか』『公平であるべき報道番組として一線を越えている』といった批判的な意見が挙がっています。」
「これは放送法に抵触するレベルの偏向報道だ」「一方的な意見の押し付けに感じる」など、中立性を欠く報道姿勢への厳しい指摘も目立ちました。
【議論の広がり】
この一件は、「そもそも事前運動の定義とは何か」「どこからがアウトなのか」といった法的な議論にも発展。また、「宮根さんだから許される空気がある」「ミヤネ屋のスタイル」といった、宮根氏個人のキャラクターや番組の特性に言及する投稿も見られ、多角的な議論が展開されています。
まとめ:問われる情報番組キャスターの役割
今回の騒動は、情報番組のキャスターが時事問題に対してどこまで踏み込み、自身の見解を表明すべきかという、メディアのあり方に関する根源的な問いを改めて投げかけました。
宮根氏の「本音風」とも言える歯に衣着せぬ発言スタイルは、これまでもたびたび注目を集めてきました。そのスタイルが、今回は「視聴者の声を代弁する鋭い指摘」と受け止められた一方で、「公平性を欠いた断定的な意見表明」と批判される結果となり、まさに諸刃の剣であることを示しています。
選挙報道が本格化する中で、各メディアがどのようなスタンスで候補者や政策を報じていくのか。テレビでの発言が即座にSNSで拡散され、世論を形成していく現代において、キャスターやコメンテーターに求められる役割と責任の重さが、改めて浮き彫りになった一件と言えるでしょう。


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